「金子、俺の服装見てなんか思わない!??」
去年の忘年会の時、とーとつにこんな事を聞いてきた、まっちゃん。
「いや、別に何も・・・。何か意識してんのか!?」
「ふざけんなよ!!どうみてもヨン様にしか見えないだろ!?」
確かに言われてみれば、そんな格好している。ただ、もともとの素材が違いすぎる。誰がどうみてもヨン様ではない。メガネかけたおっさんがマフラー巻いているだけである。よくみても南海キャンディーズの山ちゃんにしか見えない。
「な、な、似てるだろ」
「そういうことにしておくよ」
そうなのである。こういうことにしておかないと、この男、あとで実にくだらない復讐をしてくる。皆さんは良くご存知であろうが、私は酒を飲むとつぶれて寝てしまうことが多い。そんな事になったら大変である。寝ている私の鼻の中にワサビを入れ始めたり、顔に落書きし始めたりと、ろくなことしない。こんな彼も小学三年の娘の父親。